2005年09月02日

mixiユーザのための「「インターネットサイト管理人」という目から見たmixi。」文例注解

非常に面白い文章をみつけたのですが、やや読解が難しいため、注釈を付けてみました。
原文と照らしあわせつつお読みいただくと理解が深まります。

【注意】mixiというサービスについて、会員でなくても良いですがシステムや状況などある程度の知識があることが前提になります。
【注意】暇な人向けです。
【参考】こちらもご参考ください。

原文を書いたのはpurevilという方で、かつてはこのサイトにアップされていましたが、現在は違う文面に挿し変わっているようです。
個人的には「晒される」のが嫌なら最初からインターネットに文章をアップしなければ良いと思うのですが。というか、どうしてほしいんだろう?

たぶんネット上のどこかにミラーがあるので、興味と根性があり暇なかたは探してみてください。ぐぐるさんにお伺いを立てるのもおすすめ。

以下本文。

mixiユーザのための「「インターネットサイト管理人」という目から見たmixi。」文例注解

第1〜第2段落
 「管理人」⇔「ファン」のヒエラルキー構造を前提として論理の展開を開始する。
 サイトを「創作系」に限ったとしてもたとえば「ファン」ではなく「お客さん」という捉え方も可能であるはずだが、「管理人」に接触を求めたい人をすべて「ファン」とひとくくりにするのがpurevil氏の前提世界であると受けとれる。
 実際には「友人」や「同業仲間」「別の趣味の仲間」など、さまざまな関係が考えられるはずだが、purevil氏の世界観では「管理人」と「ファン」に2極化されている。これを前提として受け入れなければ先の文章を読解できないので、この概念はこの場ではあえて無批判に受け入れたものとして以下を読み進める。

第3段落
 purevil氏の世界観では「ファン」はつねに群集として「管理人」に押し寄せるものであり、個々のパーソナリティは表層にあらわれてこない。ゆえに、「有力サイトの管理人」であっても他の「有力サイト管理人」にとっては群衆の中の一人に過ぎない、という筆者の解釈が前提にある。
 また、重要なキーワードとして「フェア」という概念が登場するが、これは詳細な説明なく使われており、purevil氏にとってはアプリオリかつ一般に共有された概念であるとの思い込みがあるようだ。残念ながら筆者は文面から厳密に「フェア」の定義を読み取ることができなかったので想像力を働かさざるを得ないが、「自分はファンにきちんと応対していないのにいざ自分がファンになったらきちんと応対してもらおうと思うのはアンフェアである」という論理を構築したいようである。
 これは「ゴミをポイ捨てするやつが他人のポイ捨てを注意する権利は無い」という論理に似ているが、「誰と誰にとってアンフェアなのか」が明示されずに曖昧に使用されている点に注意が必要である。
 このケースの登場人物としては「あまりファンの応対をしないサイトの管理人A」、「Aのファン」、「Aがファンであるサイトの管理人B」、「Bのファン」が想定されうる。このうち、「AがBに対して『サイト管理人であるからにはファンの応対を篤くするべきであり、故に俺へも積極的に応対しろ』と述べた」場合にはたしかにアンフェアであろう。ただし、以後の段落への問題提起とする場合にはこのケースは当てはめにくい。
 しかし他のケースも想定しにくい。BがAに積極的に応対されることがAのファンに対してアンフェアであるとはいえない(BのポリシーはAのファンと関係ない)し、Bのファンに対してもアンフェアであるとはいえない(すべてのファンを公平に扱う義務はない)。
 もしかするとpurevil氏の論旨は「すべてのファンは公平に扱わなければフェアではない」という意味なのかもしれないが、それを成立させることはそれこそ不可能である(「サイト管理人」は菩薩でなければならないのか?)。
 まとめとして、この段落でpurevil氏は以下の3段論法を成立させたいようである。

1.「有力サイト管理人」がすべてのファンに応対するのは肉体的に不可能
2.すべてのファンを応対していない者が他のサイトのファンにはなれない
3.「有力サイト管理人」もファンになりたい欲求には勝てない
4.よってジレンマが生じる


 2が成立することの立証がこの問題提起には不可欠であるが、これまでに見たようにそれは不十分である。
 ただし、以下の段落ではその問題提起が成立したものとして読解する。

第4段落
 「有力者」なる謎の単語が登場する。おそらく「有力サイト管理人」と同義であると思われる。そもそも「有力サイト」という言葉自体が微妙な表現で、普通なら「有名サイト」あるいは「大手サイト」という書き方をする。purevil氏の「力」に対する姿勢が垣間見られる。
 個人的には「オフイベントなどそうそうめったにやれないものである」かどうかは非常に疑問。

第5段落
 いよいよ本旨に入る。
 身構える間もなく冒頭2文目からいきなり激しい飛躍がある。「弱者や環境に恵まれない人間」というのは「虐げられるべきでない人間が虐げられている」という印象を与える単語選択であるが、具体的にどういう人が「弱者」や「環境に恵まれない人間」なのか明示されていない。おそらくは「mixiの招待状を手に入れるために相当無理をした」purevil氏自身のことだと言いたいのではないかと推測するが、定かではない。
 「排他的に参加者を選ぶことが出来る」かどうかも非常に疑問であり、「自分が呼んでいなくても他の誰かが呼べばmixiには入れる」という事実を無視している。コンタクトリストに相当する「マイミクシィ」であれば確かに個人で相手を選択できるが、それこそ自由というものであろう。
 また、論理矛盾点として、この段落中で「mixiの内部コミュニティは巨大化している」と自分で書いているのであるから、その普及度の高さを認知しているということであろうし、したがって招待状を送ることがそれほど「恩を売ること」に相当するとは思えないはずであることが挙げられる。そのうえで「mixi内の人間は自分の意中の人間に近い性質を持っている可能性が高く、数も少ないので応対は可能だ」と書いているのは不可解である。
 たかだか30名の学校のクラスでさえいろんな奴がいるし、ましてや100万人超となれば政令指定都市クラスの規模である。どんな人がいても不思議ではないのだが、どうもpurevil氏はmixiに対して「有名人社交クラブ」の印象を強く持っているらしく、そこから抜け出せていないのではないだろうか。

第6段落
 この段落は的を射ている。mixiの優位性は「無条件に誰でもが参加できない」ことにあり、誰でも参加できるのならサービスの意味が無い。ただし、単にそれだけでは説明しきれていないこともある。
 具体的には、マイミクシィの存在によって、「友人という担保」をとるのがmixiの重要なポイントである。たとえ仮名であっても、友人の前で品の無い行動をし続けることができる人は少ない(まれにいるが)。このことによって、コミュニティ内では比較的穏やかな人間関係が維持されているのであり、単に「不穏な人を締め出しているから」居心地が良いわけではない。
 また、「友人という入り口」を通して入ってくることで、周囲に溶け込みやすいということもメリットである。知らない店に一見では入りにくいが、その店を良く知っている友人となら入っていけるし、楽しめる。もし趣味が違っても自分で招待状を出して他の友人を呼んでくればよい。
 的を射た指摘をしているが、論旨の補強にはなっていないのが惜しまれる。
 なお、「自分のファン」云々は完全に言いがかりである。ぜんぜん「厳密」ではないし、仮にそうだったからどうだというのであろう。

第7段落
 「更新する」というのは大変なことだという、ブログ以前の運営コスト感覚が感じられる。
 「必須だといえる」までは概ね首肯できる内容だが、それは批判されるべきものなのだろうか。それ以降の後半については陰謀論である。「ネット上の有力者」とは誰でどのような性質の有力者なのか曖昧であるし、「どうなるかわかったものではない」とはどうなりうるのだろう。技術的あるいは経済的バックボーンにおいてあるネットユーザを特定しその不利益となる行動をすることが可能な人はいるであろうが、その人にそこまでさせる為には何をしなければならないかということは筆者には想像しがたい。単に「mixiを批判した」でそこまでするほど暇な人はいない。
 mixi管理者が「反抗するものを積極的に排除することで知られて」いるかどうかには同意しかねる部分があるが、商売でやってるのであるからアカウント削除などの措置は情報サービス業者としては当然の姿勢である。
 最後の行については正鵠を射ており、mixiの中毒性を端的に表している。

第8段落〜第9段落
 まとめであり、purevil氏の憤りのぶつけどころである。
 後ろめたそうにしていないのが気に食わないそうであるが、「後ろめたく感じるべきである」論理がきちんと立証できていない以上は仕方がない。
 ところで「100万人」の「70%」は「70万人」であるという事実に気づいているのだろうか?ちなみに平成16年の鳥取県の人口は約61万人である。それはそれで別の意味ですごい。

第10段落〜第14段落
 「どういう領域の人間にも招待の声をかける」ことはmixiの目的ではない。それはそうだ。全ての人を招待したいのなら最初から招待制度などなくせばよい。
 絶対にmixi招待状が回らない人はべつにmixiに招待されなくても問題ない人である。それが多いからどうだというのだろう。
「海沿いに住んでいない人のほうが多いから海で遊ぶのは多くの人を犠牲にしている」というような論理である。

第15段落
 非常に興味深く重要な一文がある。「つまらなければアンチmixiである理由が薄まる」というのがそれで、「面白そうなのに自分は参加できなくて妬ましい」からアンチmixiである、と言っているに等しい。purevil氏のスタンスの全てがこの一文に集約されている。
 まさに総まとめと呼ぶにふさわしい段落である。

第16段落以降
 ただの妬みであり、暇な人以外は読む価値がない。

総論
 前提でこけているので論理的整合性は期待できないが、部分的に興味深い指摘がある。
 purevil氏自身が「有力サイト管理人」であるのかどうかは不明。過去におもしろコンテンツ(mixiに参加している絵描きさんリンク集)を提供していたので、有名サイトではある。
 タイトルと本文が整合していないように思われるので、これは再考の余地がある。

以上。
posted by 某ササキ at 16:07| Comment(4) | TrackBack(0) | ねっと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございましたw(ネタ的挨拶)


いやー、旅先で精読したりちまちま書いたりするのめどいと思っていたので、某ササキくんの奮闘には感銘を覚えました。いや、まじワロスちがう笑った。面白かった。

いまのサイトにあがっている「根本的な部分は最初から最後まで同じで、「サイト管理人が片っ端からmixiに逃げている現状を知ったら、招待状を持ってない人間はどう思うだろうな」ということだった。」もまた味わい深い文章だなあと思います。

キーワードは「逃げている」なんだろうなあとか思ったり思わなかったり。あとこの子は「片っ端」とか使いすぎda・yo・ne-!!
Posted by masatoku at 2005年09月03日 23:51
後発なのでこのくらいやらないと意味が無いとおもいましたw

というか、purevil氏にトラックバックしたいんだけど窓口が無いよ!
メアドもないし。
Posted by boussk at 2005年09月06日 13:50
たいしたこともないのに、いちいち無断使用がどーの、こーの。そういう姿勢をただ見せたいだけちゃうんかと。。
Posted by at 2006年11月29日 20:35
はじめまして☆
素敵なサイトですね^^応援してますよ♪
Posted by 人妻 at 2010年05月10日 10:24
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